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2018.10.03 UPDATE
能とノイズム

能は、能面にあけられた二つの小さな穴から見える極端に制約を受けた視野で、重量のある能衣装を身にまとい、すり足という独特の動きで演じられるため、それに耐えうる強靭な体力と気力が必要とされます。能楽師は日々の鍛錬の中で、自然にその身体性を身につけていきます。
ノイズムは、クラシックバレエをはじめとする西洋の舞踊文化と、能をはじめとする東洋の舞踊文化、身体の在り方を現在にも有用な方法論として確立してきました。”張りのある身体”を追求していますが、それは西洋舞踊が身体を上へ外へ開いていくのに対し、横へ下へと身体を伸ばし、拮抗するスパイラルを意識して身体を動かすことであり、能の動き、あるいは能楽師が追求する身体性と共通点が多くみられます。
今回の公演では、能とノイズムのそれぞれのショートパフォーマンスを見比べ、佐々木雅幸先生をお迎えして、現代における身体文化の表現の可能性について、能と現代舞踊が出会い、お互いの差異を確認し、それぞれの観点から身体の可能性について考え、問題提起する場としたいと考えます。
 

能とノイズム
能の身体文化と現代舞踊の身体性が拓く可能性
 

○仕舞 ― 山本章弘
○ノイズムメソッド ― 金森穣、井関佐和子
○クロストーク
 金森穣(演出振付家、舞踊家)
 山本章弘(重要無形文化財総合指定保持者)
 モデレーター:佐々木雅幸(同志社大学客員教授、文化庁地域文化創生本部主任研究官)
 

日時
2018. 10. 07(日)14:00-16:00
 

会場
山本能楽堂
 

入場料
前売:2,000円 / 当日:2,500円
 

チケット取扱い
山本能楽堂
電話予約◆06-6943-9454
インターネット予約◆http://noh-theater.com
Eメール◆ticket@noh-theater.com
 

主催・お問合せ
公益財団法人山本能楽堂
Tel: 06-6943-9454 / Fax: 06-6942-5744
 

【会場へのアクセス】
大阪市中央区徳井町1-3-6

 

大阪メトロ谷町線・中央線「谷町四丁目」4番出口より谷町筋に沿って北へ。
一筋目(ホテルサンホワイト)手前を左折。一筋越えてすぐ左手。
 

山本能楽堂
山本家は、京都・烏丸三条で代々両替商を営み、五大両替商の一つとして板垣退助にも資金を提供していた。山本能楽堂は、山本博之により昭和2年に建設、戦災にあい一度焼失したが、昭和25年に再建し、約90年の歴史を持つ、大阪で一番古い能楽堂である。市街地にある3階建ての木造建築で、伝統的な能舞台を持つ能楽堂として貴重なことから、平成18年、文化審議会により「国登録有形文化財」の登録を受けた。大阪のオフィス街「谷町四丁目駅」下車徒歩2分の好立地にあり、「初心者も楽しい能楽堂」として、誰もが楽しめる能楽ファンの裾野を広げる公演を多数開催している。インバウンドにも早くから対応し、多言語による字幕付き公演や能楽アプリの開発もおこない、近年は、海外公演による国際相互理解を深め、高い評価を得ている。
www.noh-theater.com

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