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女池小学校ワークショップ〈水と土の芸術祭2015 こどもプロジェクト〉

水と土の芸術祭2015 こどもプロジェクトの企画として、9/15に新潟市中央区にある新潟市立女池小学校にて6年生の皆さんを対象にワークショップを行いました。今回講師を務めたのはNoism2専属振付家兼リハーサル監督の山田勇気。アシスタントとしてNoism2メンバーが全員で参加しました。

 

お昼をはさんで、午前と午後に1回ずつの計2回のワークショップでした。

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講師紹介のあと、デモンストレーションとして「カルメン」第一幕の前奏曲にあわせて、1分ほどの作品を見てもらいました。

「教室の風景」をテーマに、教室で繰り広げられる様子を様々なポーズや振付、表情を使いながらNoism2のメンバーたちが踊りました。

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今回は、「教室の風景」をテーマに4つのポーズを考えて曲に合わせてポーズしてみるというワークショップです。

 

メンバーによるデモンストレーションを見た生徒の皆さんは「えーっ、できるかなー」「難しそう!」とつぶやいていましたが、
「先生に向かって挙手しているポーズや、隣の人と話しているポーズや、ボーっとしているポーズなど、普段の教室の様子を想像しながら、どんなものでも良いので思いつくまま4つのポーズを作ってみよう!」という山田の言葉を聞き、自分が普段教室でどんなことをしているだろう・・・と考えながら自由にポーズを考えていました。

 

とはいえ、日常の動きはとても小さな動作、実際に動いてみるとほとんど変化がありません。
そこで山田やNoism2がもっと大きな動きにしてみるためのアドバイスをしてゆきます。

 

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はじめは一人だけでポーズをしていた子も、3人で肩を組んでみたり、手の動きだった子は足や全身を使ったポーズに進化させてみたり、驚いたり、笑ったりと顔の表情もしっかりと取り込んで様々なポーズが出来上がっていきました。

 

 

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ポーズが一通りできたところで今度は音楽に合わせて。
教室の座席と同じく、マス目のように並び、後ろの人から順にポーズをしていきます。

 

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「後ろの人は前の人のあいだに割り込むくらいに大きく動いてね!」という山田のアドバイスもあり、
積極的に空いたスペース使う様子は、まさに賑やかな教室の風景でした。

 

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最後は対面になり、お互いのクラスを見ながらみんなでポーズ。
恥ずかしそうにしていた子も、すっかり忘れてイキイキと動いていました。

 

回を重ねるごとに、緊張がほぐれて、曲や他の人たちと息を合わせていく楽しさを体感している様子が、生徒の皆さんの表情や動きを通して伝わってきます。
Noism2メンバーも、斬新なポーズに驚いたり、どんな風にアドバイスをしてみるか丁寧に考えながら、アシスタントとして真剣に楽しく取り組んでいました。

 

今回のワークショップを通して、講師を務めた山田は、日常の何気ない動きにもすべて感情が詰まった「表現」ということを伝えたいと話していました。ワークショップ終了後、代表の生徒さんによる挨拶のなかでも、「日常生活でも、たくさん身体や表情を使ってみたいです」という感想をもらい、しっかりとその想いが伝わったようです。

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今回は、午前中のクラスは93名、午後は63名の、計156名に向けての大きなワークショップでした。
山田勇気をはじめ、Noism2メンバー全員では初めてのワークショップのアシスタントということで、緊張もありましたが、女池小学校の先生方のご協力もあり、45分という時間があっという間に感じるほど、とても和やかで楽しいワークショップとなりました。

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このワークショップをきっかけに一人でも多くの子たちに「身体」や「表現」について興味を持ってもらえたらと思います。
いつもの「教室の風景」がさらに楽しくなるように、と想いながら女池小学校を後にしました。

私たちはNoismの活動を応援しています。