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劇的舞踊『ラ・バヤデール―幻の国』兵庫・愛知公演

6月17日に新潟・りゅーとぴあで幕を開けた新作、Noism劇的舞踊vol.3『ラ・バヤデール―幻の国』。
KAAT神奈川芸術劇場での3公演を経て、7月4日にはNoism一同関西へ向けて大移動。兵庫県西宮市、愛知県名古屋市で公演を行いました。
 

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会場となった兵庫県立芸術文化センターでの公演は、2014年の劇的舞踊『カルメン』以来、2年ぶり。
新潟と神奈川では、最前列の席は舞台面と同じ高さでしたが、ここ兵庫では舞台が一段上にあがっています。
目線の高さは変わるものの、舞台までの距離が近く、前方の席でご覧になった方は特に、舞踊家や俳優の目線や息遣いまで、すぐ目の前で感じていただけたのではないかと思います。
カーテンコールでは、客席からの熱い拍手と、「ブラボー!」の声がたくさん聞こえました。
 

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初日の終演後には、兵庫県立芸術文化センターのプロデューサー安田江さんの司会で、観客のみなさんからお預かりした質問シートに金森穣がお答えする形式でアフタートークを開催しました。
前回の劇的舞踊『カルメン』から2年ぶりの西日本での公演とあって、関西のみならず四国や中国地方、九州からも足を伸ばしてくださった方も多くいらしたようです。
 

ご来場くださった方々からは、「ぜひ世界を巡ってほしい作品」「日本人にしか生み出せないバレエ」「毎年兵庫に来てほしい」と嬉しいお言葉をいただきました。
 

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劇場の共通ロビーでは『ラ・バヤデール』に関連した展示も。
 

7月9日には、「こどものためのからだワークショップ」も開催。
Noism2専属振付家の山田勇気と、バレエミストレスの真下恵による進行で、小学生のこどもたちとからだを動かしました。
 

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左)1人が丸太のように横になり、他の人たちで向こう岸までからだで転がして運びます。
右)みんなで力を合わせて1人を持ち上げます。持ち上げられる方も、からだのどこに力を入れるのか、実は難しい。
 

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全員で手をつないで、知恵の輪のように手と手の間をくぐります。
 


 

1日のオフを挟んだ7月11日、兵庫を出発し、次の公演地・名古屋へ。
夜には愛知公演の会場となる愛知県芸術劇場で、舞踊家・俳優それぞれ5年以上の経験者を対象とした「発話しない身体による語りと、発話する身体による動きのワークショップ」を開催しました。
 

金森穣をはじめ、Noism副芸術監督の井関佐和子と、SPAC俳優・たきいみきさんの直接指導で、『ラ・バヤデール―幻の国』第一幕の中から、踊り子ミランと皇女フイシェンの対立のシーンを実際に体験してもらいました。
 

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▲対立のシーン
 

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舞踊家チームは、井関佐和子からミランの振り写し。まずは身体で覚え、そこから動きの意味や言葉と身体での対話を考えていきます。

俳優チームは、あらかじめ覚えてきたセリフを発しながら、音楽と呼吸をいかに合わせていくか、たきいさんの真似をするところからスタートです。
 

何気なく発しているように感じられるセリフも、音楽や舞踊家の動きに合わせて呼吸・音域・強さなどが如何にコントロールされているかということを体感していただけたのではないかと思います。

発話しない(できない)身体と、発話する身体との対話がどのように成立しているかということについては、たきいさんが特設サイトの「出演者座談会」でもお話しくださっているところです。
*出演者座談会はこちら(前編後編
 

舞踊家も俳優もそれぞれに、空間、音楽、衣裳、他者の存在といった舞台の全てをいかに意識化することができるかがプロには重要、という金森の話に、参加者の方々は強く頷いていらっしゃいました。
 

翌12日には、愛知県半田市の雁宿ホールを会場に「リーディング・カフェ」も開催されました。
 

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SPAC俳優・奥野晃士さんの進行で、平田オリザさんによる『ラ・バヤデール−幻の国』の脚本を実際に声にだして読んでみました。

各地のアフタートーク等でも何度か質問をいただいていますが、本作の脚本には、舞台では言葉を発しない舞踊家が演じる役にもセリフが書かれています。
それらのセリフが元の脚本ではどのように書かれているのかがわかる貴重な機会ということで、たくさんの方がご参加くださいました。
 

公演会場の愛知県芸術劇場は、名古屋の繁華街中心に位置し、美術館とも一緒になった大きな芸術文化センターです。
Noismではこれまでに「見世物小屋シリーズ」3作品を小ホールで上演していますが、大ホールは今回が初めて。
大ホールは、オペラも上演される会場とあって、今回のツアー地のなかで最大規模の舞台です。

ツアー先ではそれぞれの劇場に合わせて最良の状況をつくるため様々な変更が加えられますが、愛知では舞台の奥行きを活かした演出が新たに加わり、この劇場でしか見ることのできないスケール感の空間が広がりました。
 

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終演後には、愛知県芸術劇場シニアプロデューサーの唐津絵理さんの司会で、金森穣・貴島豪さん・井関佐和子によるアフタートークも開催。
舞踊家・俳優それぞれに学びや発見の多かった今回の創作過程についてはもちろん、劇場専属の集団で活動することの意義にも話が及びました。
 

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兵庫・愛知での公演を終え、あっという間に今回の1ヶ月間に及ぶツアー最終地・静岡へ。
現在は、静岡芸術劇場で、今週末の公演に向けて準備を進めています。
こちらは愛知と打って変わって、今回の会場の中で最も小さな空間です。
Noismにとっては新潟に次いで最も多く公演を行ってきた第二のホームである静岡。
舞台と客席の距離も近く、緊張感ある贅沢な空間が広がるこの劇場は、いつ来ても背筋が伸びます。
早速、ここでしかない演出も加えられています。
今週末、この劇場で再び立ち現れる”幻の国”。
残席は既にごくわずかです。
1人でも多くの方にお立会いいただけることを願っています。
 

▼公演特設サイトはこちら
http://labayadere.noism.jp/

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