※動画の公開は終了しました
Noismレパートリー公演映像全編無料公開第2弾!
2014年に初演した『ASU―不可視への献身』より、第2部『ASU』の公演映像を期間限定で公開いたします。
『ASU―不可視への献身』は、劇的舞踊『カルメン』で10周年を迎えたNoismが、次の10年に向けた第一歩として上演した2部構成の作品です。
Noism独自の訓練法である「Noismメソッド」と「Noismバレエ」を作品化した『Training Piece』と、
中央アジアのアルタイ共和国に伝わるカイ(喉歌)を基に創作した『ASU』の2作品のうち、
クリエイターの皆さんからの賛同を得たうえで、今回は第2部『ASU』の映像全編を公開します。
Noism1『ASU』
演出振付:金森穣
衣裳:宮前義之(ISSEY MIYAKE)
照明:金森穣、伊藤英行
音楽:Bolot Bairyshev《Kai of Altai / Alas》
木工美術:近藤正樹
上演時間:52分
初演:2014年12月19日
収録日:2014年12月21日/りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
演出ノート:金森穣(2014年初演時より)
ASU それはアジアの語源である。古代メソポタミア(現イラク)の人々は日の出、そしてその方角(東)のことをasu(アス)と呼び、日の入り、その方角(西)のことをereb(エレブ)と呼んでいた。そのエレブこそがヨーロッパの語源であり、西のヨーロッパ、東のアジアと言う呼称は、人類最古の文明時に定義されたものである。しかし我々がアジアという時、それは往々にして東アジアのことであり、現在悲惨な戦争状態にあるイラクやグルジアは含まれていない。勿論、私はここでアジア人としての民族意識などを問題にしているのではないし、東と西を分けて考えているわけでもない。
しかしアルタイ共和国、すなわちアジアの中心から聞こえてくる喉歌に身体を澄ます時、その地響きの様な歌声は、アジアの東端にいる私の深淵(精神)に揺さぶりをかける。そしてその歌の起源がシャーマニズムにあるように、舞踊芸術による“不可視への献身”へと私を掻き立て、未知なる宗教、そして未知なる民族への妄想を抱かせるのである。
WATCH our performance “ASU” ONLINE FREE!
In the current crisis the world is going through, we want to share with you our repertoire!
The full performance of “ASU” is available to stream for free until the end of May.
You can watch the show by clicking on the following link.
Please stay safe, and we hope to see you again on stage very soon!
Noism1 ASU
Direction, Choreography: Jo Kanamori
Costume Design: Yoshiyuki Miyamae (ISSEY MIYAKE)
Lighting Design: Jo Kanamori, Hideyuki Ito
Music: Bolot Bairyshev “Kai of Altai / Alas”
Décor: Masaki Kondo
Length: 52 minutes
Premiere: 19 December 2014
Recorded: 21 December 2014 / RYUTOPIA Niigata City Performing Arts Center