今月末の劇的舞踊『カルメン』ロシア・モスクワ公演に先駆け、活動支援会員の方々に向けてリハーサルを公開しました。
スタジオでのリハーサルでスペースに限りがあるため、今週と来週の2回に分けて開催しています。
今週まで場面や幕ごとにリハーサルを行っていましたが、今日は初めての全幕通し稽古となりました。
誰もが一度は耳にしたことのある「カルメン」の旋律と共に本編がスタート。
今シーズンのメンバーでカルメンの行うのは今回が初。キャストが変わることで同じ作品でもまた違った見え方ができるかと思います。
舞台美術は数か月前に船便で輸送したので、
今は仮のセットや道具を使ってリハーサルをしています。
可動式の壁は、裏側で舞踊家たちが息を合わせて動かしています。
実際の公演では見ることのできない場面転換の裏側などを見ることができるのは公開リハーサルならでは。
稼働式の壁やドア、机や椅子、楽器など『カルメン』は小道具や美術の数も多く、様々な道具を舞踊家たちで動かしていますが、「舞台裏ではこんなこともしているのか!」と思った方もいらしたのではないでしょうか。
約2時間の通し稽古が終了し、金森監督から「今回のモスクワ公演もベストを尽くしてまいります。ぜひ日本からエールを送っていただければ!」と会員の方々への挨拶で締めくくりました。
舞台作品は、観客の目に晒されることで初めて見えてくるものがあり、本番前の公開リハーサルは我々にとって毎回とても貴重な時間です。
来週からはゲスト俳優の奥野晃士さん(SPAC)が稽古に参加し、一気に作品を仕上げていきます。
バレエの本場でもあるモスクワの観客がどのように我々の『カルメン』が受け止めるのか。モスクワ公演に向け、リハーサルも佳境に入っています!
来週の公開リハーサルでは、奥野さん演じる旅の学者(メリメ)もご覧いただけます。
観客に語りかけるストーリーテラーとして、Noism版の『カルメン』では重要な役どころですので、ご参加される方はどうぞお楽しみに。
チェーホフ国際演劇祭2019
Noism劇的舞踊『カルメン』
ロシア・モスクワ公演
日時:2019年5月29日(水)19:00、30日(木)19:00、31日(金)19:00
会場:Helikon-Opera Theatre
公演情報ページはこちら