Noismバレエミストレス真下恵が『箱入り娘』創作の日々の中からお届けする小噺、「ハコ噺」。
ある時は演出振付家の隣でメモをとり、またある時には音響卓を操作して音を出し、さらには舞踊家たち一人一人に客観的視点からアドバイスし、《かかし王子》の楽譜を片手に拍子を数え…リハーサルを見つめ続けてきたバレエミストレス。
8月1日まで続く公演の様子を、ミストレスだからこその目線で時折綴ります。
「ハコ噺」第5話 2015.06.09
先週、初日・2日目と無事終了いたしました『箱入り娘』です。
ご来場いただいた皆さま、いかがでしたでしょうか?
Noismの作品でこんなに笑いが起きたのは初めてなのではないでしょうか。
そして、一度ご覧になった方がもう一度見たい!と言ってくださるのも本当にありがたいです。
さて、会場では『箱入り娘』のプログラムも販売しております。
『箱入り娘』ができた経緯についてなど演出振付家・金森穣のインタビューの他に、原作《かかし王子》の解説や、舞踊家が演じるそれぞれのキャラクターの写真と、それらの登場人物にまつわるQ&Aなどが載っています。
今回のハコ噺では、Noismバレエミストレスの私がそれらの質問すべてに答えてみました。
Q.1)あなたは「箱入り娘」ですか?
うちは完全に放任主義でした。
私の母親が「箱逃げ娘」の性格だったので、自分の娘に箱を作ることはしなかったです。
Q.2)Ne(e)Tに同情してしまう部分はありますか?どんな所ですか?
Ne(e)Tに近い人は今の時代珍しくはないと思うし、Ne(e)TにはNe(e)Tなりの生き方、価値観があって、それはそれで特に同情するところではないですね。
むしろ好きな人のために森を抜け、湖に飲み込まれながらも一直線に突っ走る姿とかは憧れます。
Q.3)老魔女が得意な魔法は何だと思いますか?
たぶんね、あの人何一つ魔法なんてかけられやしないんですよ。
しいてあげるなら思い込みの呪文。
Q.4)イケ面のイケているところを教えてください。
どんなに薄着でも寒さに強くて丈夫。
Q.5)湖母はどんな女性なのでしょう?
愛情深い女性だと思います。
何に対しても誰に対しても全てを飲み込むような深い愛情を注いでいる女性です。
きっと湖母に限らず、それが母親というものなのでしょうね。
Q.6)お芋のかわいいところを教えてください。
お芋か〜・・・。
Q.7)欅父は湖母のどんなところを好きになったと思いますか?
水分
Q.8)deザイナーに衣裳をお願いするとしたらどんな服をお願いしますか?
衣裳をお願いする前にまず「あしすたんと」をクビにしていただきたいです。
Q.9)花黒衣の真の姿はなんだと思いますか?
恐怖とか、自信とか、誰もが持っている人間の感情。
Q.10)カメラ兎は何が撮影できたら一番喜ぶのでしょうか?
人が見て喜ぶもの。
人が見て甘いと感じるのは大抵他人の不幸ですよね・・・。
こんな感じで、プログラムの中ではそれぞれの舞踊家が質問に答えています。
プログラムは1部1,000円で会場の物販コーナーで販売しております。
表紙はチラシと同じ「ピンク」と「グリーン」の2種類。お好きな方をお選びいただけます。
皆さま、ぜひお手にとってみてくださいませ!
Noismバレエミストレス 真下恵