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劇的舞踊『ラ・バヤデール―幻の国』新潟・神奈川公演

6月17日(金)に、新潟・りゅーとぴあで幕を開けた新作、Noism劇的舞踊vol.3『ラ・バヤデール−幻の国』。
今回は劇作家、建築家、デザイナー、音楽家、木工作家…と国内外の第一線で活躍するクリエイターと共に創る作品として、舞台芸術に限らずさまざまな分野から注目いただいていることが感じられる公演となりました。
新潟・神奈川での6公演は、前売券はほぼ完売。見切れ席も解放し、当日券を求めて多くのお客様が並んでくださる場面もありました。

 

6月の新潟公演では、新潟の方もちろんのこと、県外からも世界初演に立ち会おうと遠方から来場された方が多いように感じられました。
中には2013年の『Nameless Hands~人形の家』スペイン公演を観て、来日に合わせて海外から足を運んでくださった方もいらっしゃいました。

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終演後のアフタートークも盛況で、多くの方がご参加くださいました。

 

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初日には、本作の脚本を担当した劇作家・演出家の平田オリザさんをお迎えし、今回の創作のきっかけや、金森と平田さんの間でどのようなやりとりが行われたのか等、客席からもさまざまな質問がありました。
新潟公演千秋楽には、井関佐和子・中川賢・石原悠子も登壇。振付のクレジットが「Noism1」となっていることに注目した方からの質問に答える形で、本作の振付過程についてもお話し、客席からは感心と納得の声が上がっていました。ISSEY MIYAKEデザイナー・宮前義之さんによる衣裳に関する質問も多く、終始公演の熱気冷めやらぬトークとなりました。

 

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6/17の新潟初演にはクリエイターも全員駆けつけ、全員そろっての華やかなカーテンコールに

 

新潟公演の後、1週間後には約1ヶ月の長期ツアーに出発。
7月1日〜3日には、KAAT神奈川芸術劇場で公演を行いました。

 

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KAATでの公演は、今回で8回目。お馴染みオレンジ色の客席も、我々Noismの公演時には傾斜が急な急勾配形状に変更します。

 

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舞台下手奥から見た、本番前の準備の様子。
本作は、通常は舞台袖であるスペースまで開けた形でアクティングエリアが広がります。袖の奥まで白いリノリュウムの道が「橋掛り」のように伸び、出演者はこの道から登場するので、舞台中央と橋掛りの向こう側で時間軸が交差します。

 

舞台芸術は、観客と出演者が対峙して初めて成立するもの。出演者は毎回500人以上の視線・期待・批評を浴びて、そこに立ちます。

作品としても、そうしたお客さんの目が入ることで初めて見えてくるものがあります。毎公演、客席と舞台の反応をみながら演出家は調整を加え、上演を重ねることで作品も磨き上げられていきます。神奈川公演には、新潟初演をご覧になった方も多く来られていたようで、演出の変化や、1回目に観た時とまた違う印象を持った部分など様々な感想をいただきました。

 

特に首都圏での公演の際は、毎回賛否両論様々な感想がSNSサイトなどで発信されますが、今回もまた多くの反響が出ているようです。

特に今回は、物語があること、そのベースとなっているのが古典作品であること、歴史認識、舞踊と演劇の関係性について等、観る人の関心分野によって感じ方も様々であることが伝わってきます。公演3日目には、急遽解放した2階席の当日券が60枚近くも売れ、初日・2日目の公演をご覧になった方の感想を聞きつけて公演にいらっしゃった方も多かったようです。

 

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カーテンコール時の舞台袖から。前売券も完売し、3公演とも満席に。

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新潟・神奈川公演は終了しましたが、まだまだツアーは前半戦。兵庫・愛知・静岡と公演は続きます。

本作は9月の鳥取公演も含めて全部で12回の上演となりますが、公演を重ねることで作品がどのように進化していくのか、機会のある方はぜひ2回、3回と重ねてご覧いただければ、また違った感想をお持ちになれるかもしれません。
まだまだ続く各地での公演、ご期待ください!

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公演の特設サイトでは、物語のあらすじやキャラクター相関図などのほか、金森穣・田根剛さん・宮前義之さんによるクリエーター鼎談や、Noismメンバーとゲスト出演者のSPAC俳優陣による出演者座談会も掲載しています。
公演をご覧になる前、ご覧になった後に読んでいただくと、また新たな発見もあるかもしれません!ぜひご覧ください。

 

▼公演特設サイトはこちら
http://labayadere.noism.jp/

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