2月に開催したNoism2春の定期公演2015で上演した山田勇気演出振付『ユルリ島の馬』と島地保武演出振付『かさねのいろめ』。
この両極的な2作品をもって、Noism2では初となる長岡へ行ってまいりました。
会場の長岡リリックホールは新潟県立近代美術館に隣接し、広大な芝生の丘に建つ綺麗で心地のよい劇場。
公演当日は天気も良く、屋外ではゆったりとした時間が流れているように感じました。
一方、シアターの中では早朝からテクニカルスタッフが仕込を行っていました。
毎回Noism2の県内ツアーは時間・体力・気力との勝負といった感じですが、今回もお客様を招き入れる直前ギリギリまで、調整と
直しの作業が繰り返されていました。スタジオで創り上げられた作品を劇場という異なる空間に持ってくること、その空間にフィット
するように調整することは本当に大変です。『ユルリ島の馬』のあの美術もKiKiKo.の小出さんの多大なるご協力のもと、劇場サイズに
作りなおしていただきました。
今までにNoism2は2012年より、柏崎、上越、妙高、聖籠、燕と、新潟県内のツアー公演を経験してまいりましたが、昨シーズンから
大幅にメンバーが入れ替わり、ほとんどのメンバーが初めてのツアー公演。駆け足のスケジュールにも関わらず、高い集中力で良い
公演となったように感じました。
昨年11月の北方文化博物館新潟分館での特別パフォーマンスから、フルマチ・アート・スタジオ、そして島地さんをゲストに迎えた
Noism2春の定期公演2015、長岡公演。そして、Noism2は来週末、みなとぴあ新潟市歴史博物館でのプロジェクションマッピングとの
コラボレーション公演が控えています。屋外、ギャラリー、劇場と様々な空間で、毎回異なる表情をみせてくれるNoism2のメンバー。
長岡公演という大きな山を乗り越えたみんなが次にみせてくれるパフォーマンスも楽しみです。